耐震補強・耐震診断に関して、よく寄せられる質問をまとめました。ご質問・ご相談の際にお役立てください。
- 耐震・免震・制震構造とは何ですか?
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耐震構造とは
建物自体の構造部分である、壁や柱、梁などを強くして、建物を頑丈なつくりにすることで、地震の揺れに耐えるように設計された、日本で主流の構造のことをいいます。地震の際に崩壊しないように強く補強しているため、被害を少なくすることができます。ただし、大きな地震の際は、家具の転倒などが生じる場合があります。
免震構造とは
建物と基礎との間に、地震の力を緩衝する積層ゴムなどの特殊な装置を付け、地震の力を建物に直接伝わらないようにする構造のことをいいます。建物は地盤から地震力を受けないため、建物の損傷が少なく、また地震時に器物が転倒したり、窓ガラスが破損するようなことがないため、二次災害を防ぐことができます。
制震構造とは
建物の構造部分に組み入れた特殊な制御装置(ダンパー)で地震エネルギーを吸収し、揺れを吸収させるという構造のことをいいます。建物の負担を低減するため揺れが小さくなり、家具の転倒防止につながります。地震・風揺れ対策として、主に超高層マンションや超高層ビルに採用されている構造です。
- 耐震診断って高いんじゃないの?
- 耐震補強というと大変費用がかかると思われやすいですが、実際の補強工事を見てみると「壁をはがして、また元に戻す」といった、仕上げに関わる費用の方がずっと大きいのが現実です。家のリフォーム計画と合わせて耐震補強を考えていくことが、実はとても経済的なことなのです。現在、戸建木材住宅の約4割が耐震耐力不足といわれています。リフォームは『我が家の安心』を見直す大チャンスです。まずは無料の耐震診断から始めることをおすすめします。
- なんでも相談していいの?
- もちろん結構です。地震が来たら我が家はどうなるの?日頃気になっている小さな心配ごとも丁寧にお答えします。まずは、気軽にショールームにお越しください。一級建築士、耐震診断士がお待ちしております。(※ご予約優先となります。お越しの際には、お電話でご連絡ください。)
- 本当に耐震診断は無料なの?
- 無料です。国土交通省監修の「木造住宅の耐震診断と補強方法」に準拠したプログラムにより、信頼性の高い診断を行います。
耐震診断の作業の流れ
- 診断のお申し込み、調査日時のご予約(自宅の確認申請書があると、より正確な診断が可能となります)。
- 耐震診断士がお客様のご自宅にお伺いして、建物の調査を行います。調査時間は約2〜3時間となります。
- 調査から1週間ほど後に、診断書にまとめて耐震診断士が診断内容を報告に伺います。
実際のデータをもとに、今後の対策を含めて分かりやすくご説明いたします。
- 耐震補強で大事なことって何?
- 耐震補強で大事なことは、計画力です。無料耐震診断を行った後、もしも地震に対する強度が足りない場合、しっかりとした耐震補強の計画をご提案させていただきます。耐震補強の方法としては、「正解が1つだけ」ということはありません。
①目標とする耐震強度をどの程度にしたいか、②予算はどの程度許容できるか、③「住まい」としての美観やリフォーム計画から見てどうか、等々、条件によってさまざまな選択肢があります。効果的で経済的な耐震補強のために、バランスのよい総合的な「計画力」が必要となります。